おすすめのバリ取り工具と選び方

バリ取り 研磨・切断工具

バリ取りは、地味だけど仕上がりを大きく左右する大事な工程です。

鉄を切ったあと、プラスチックを削ったあと、木材を加工したあと等、どんな素材でも“バリ”は発生します。

放っておくとケガの原因にもなりますし、見た目も悪くなります。

バリとは何か?
切断・穴あけ・加工時にできる余分な突起

なぜバリ取りが重要か?
安全性、仕上がり、美観に関わる

バリ取り工具の種類と特徴

【金属系におすすめの工具】

ハンドグラインダー(ディスクグラインダー)


• 使用感:早いが火花が出る
• おすすめシチュエーション:鉄骨加工、溶接後の処理

鉄やステンレスの切断面に出る大きなバリには、これが定番。
砥石やフラップディスクを使えば、短時間でサクッと仕上がります。
ただし、火花が出るので養生と安全対策は必須。
音も大きいので、周囲に気を配りながら使いたいですね。

リーマー


• 穴あけ後のバリに最適
• ステンレスや鉄にも使える

穴あけ後の内側に出るバリにはコレ。
手動タイプと電動タイプがあります。
手元に1本あると、ドリル作業の後処理がかなり楽になります。
鉄でもステンレスでも使える万能ツール。

ヤスリ(鉄工用・ダイヤモンドやすり)


• 細かい仕上げ用/目立たせたくないときに便利

細かい仕上げには鉄工用ヤスリやダイヤモンドヤスリがおすすめ。
地味ですが、仕上げ精度が格段に変わります。角を丸めたり、ちょっとした引っかかりを取るのに便利。

【樹脂・プラスチックにおすすめの工具】

デバリングツール(スイベル式など)


• 精密機器や配線カバーなどに最適

刃が回転しながらバリを削る構造で、特にプラスチックや樹脂に向いています。
手軽にスッと取れる感覚がクセになります。
精密パーツや配線カバーなど、見た目が大事な部分に最適。

アートナイフ・カッター


• 軽くて扱いやすいが、刃の交換頻度に注意

細かい曲面や入り組んだ部分にはアートナイフが重宝します。
刃先の交換は必要ですが、軽くて使いやすいので初心者にもおすすめ。

【木材におすすめの工具】

木工用ヤスリ/サンドペーパー


• 面取りや細部処理に最適
• 電動サンダーも便利

木工では、断面や角の“ささくれ”を取るのが目的。
番手を変えて使えば、粗削りから仕上げまで対応できます。
サンダーを使えば作業スピードもアップ。

電動トリマー


• 面取りとバリ取りが同時にできる(角材加工に)

面取りとバリ取りが同時にできる優れモノ。
角材のR加工や、棚のエッジ仕上げにもよく使われます。
少し慣れは必要ですが、1台あると作業の幅が広がります。


バリ取り工具の選び方ポイント

• 加工材質に合ったものを選ぶ
→ 金属にカッターはダメ。逆に木材にグラインダーは荒すぎ。

• 作業頻度(電動or手動)
→ 頻繁に使うなら電動が断然ラク。たまに使うなら手動でOK。

• 仕上がりの精度とスピードのバランス
→ 急ぎの現場ではグラインダー、仕上がり重視なら手ヤスリなどの使い分けが大事。

• 安全性(火花・粉塵・刃の破損 など)


バリ取り時の注意点

• 火花対策
鉄を削るときは、周囲を養生し、可燃物を避ける(養生、火花シート)

• 粉塵対策
特に木材や樹脂は粉が舞うので、マスク必須

• 騒音、目の保護
電動工具を使う場合は必ず着用

• 作業効率を上げるコツ(刃物の角度、押し当て方)
削りすぎると逆に仕上がりが悪くなる
切れない刃は危ないし、時間がかかる

まとめ

バリ取りは、作業の“最後のひと手間”ですが、この手間をかけるかどうかで、仕上がりのレベルがガラッと変わります。

• 材料・目的に合わせたバリ取り工具の重要性

• 最低でも手動工具と電動1本は揃えておくと便利

• 道具を使い分けて「仕上げの質」が変わる!

迷ったら、まずは手動の「デバリングツール」と「ヤスリ」から始めてみてください。安くても十分使えるものが多くオススメです。

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