コンクリートドリルの基礎知識 種類・使い方まとめ

コンクリートドリル 穴あけ工具

コンクリートやモルタルなどのセメント材や石材には通常の回転のみのドリルでは穴をあける事ができないので、そういった材種に穴をあける為に使うのがコンクリートドリルとなります。

今回はコンクリートドリルの特長、使い方や選び方、注意点などを解説します。

1.コンクリートドリルの特長

2.コンクリートドリルの使い方

3.コンクリートドリルの選び方

4.作業時の注意事項

5.まとめ

コンクリートドリルの特長

コンクリートドリルとはセメント材や石材など普通のドリルでの穴あけが難しい材種に使われるドリルとなります。

通常の穴あけとは違い回転方向だけで無く、縦方向に打撃も加えつつ穴をあけるドリルの為、先端に超硬チップが付いているという特長があります。

刃先の数も一般的には2枚刃、3、4枚刃と選ぶ事ができます。

2枚刃は安価で穴あけスピードが早い

3、4枚刃は耐久性も高く、より綺麗な円があけられる

4枚刃以上はプロ用で耐久性も高く円も綺麗にあけられますが、やや高価になります。

コンクリートドリルの使い方

作業手順について

1.穴あけに必要な道具の準備、安全保護具の着用
粉塵が舞うのでメガネ、マスクを着用する
音も大きいので耳栓も付けるなど安全の為に保護具は必ず着用します。

2.穴をあけたい場所をマークする
正確に穴をあける為に鉛筆などで印を付ける
滑る材種の場合にはマスキングテープを貼るなど滑り止めをする。

3.穴あけ開始
ドリルを垂直に構え軽く押し当ててドリルの重みでゆっくりと開け進める。
ドリルが垂直でないと折れてしまうので必ず垂直に開け進める様にします。
穴深さを調べるにはドリルの方にテープやストッパーなどをあらかじめ付けて目印にすると良いです。

4.穴の掃除
穴をあけ終わったら穴に粉が溜まっているので掃除機やブロワーなどで取り除きます。
粉が入ったままだとアンカーボルトなどを入れた時にしっかりと奥まで入らなくなってしまうので必ず取り除くようにします。

コンクリートドリル穴あけ時に必要な道具

•コンクリートドリル
•ハンマードリルまたは振動ドリル
•集塵機、掃除機、ブロワー(粉塵取り除く為にどれかあると良いです)
•マスキングテープ(穴深さの目印、滑り止め)
•鉛筆、マーカー(穴の位置決め用)
•保護メガネ
•マスク(防塵マスクなど)
•耳栓

コンクリートドリルの選び方

コンクリートドリルの選び方ですが、まずはドリルのチャック部分(ハンマードリルなどに取り付けて固定する部分)の種類を選ぶ必要があります。

チャック部分にはストレート、六角軸、SDS-Plus、SDS-Maxなど色々な形がありますので自分の使う工具に合う物を選びます。

また、コンクリートドリルには有効長というものがありますので開けたい穴の深さによって有効長の長さを選ぶ必要があります。

アンカーボルトの場合はサイズごとに推奨の下穴径や長さがありますのでそちらを参考にして選んでいきます。

作業時の注意事項

コンクリートドリルでの穴あけ作業では下記の注事項を守って安全に作業しましょう。

•作業前には壁や床の裏に配線など傷付けてはいけない物がないかしっかり確認する様にします。

•安全保護具は必ず着用

•連続で作業をしていると摩擦により刃先に熱が発生して切れ味が落ちたり刃が悪くなりやすいので定期的に休ませる必要があります。

•雨天は感電の危険がある他、室内でも換気が良い場所で作業するなど作業環境にも注意しましょう。

•コンクリートドリルの作業では粉塵がかなり出ますので終わった後は工具や周りをしっかりと清掃をしていきましょう。

まとめ

コンクリートやモルタルなどのセメント材や石材に穴をあける為には普通のドリルでは無く専用のコンクリートドリルを選ぶ必要があります。

コンクリートドリルには先端の種類、チャック部分の種類、径、有効長など選ぶ項目がありますので、自分の目的に合ったサイズを選んでいきましょう。

作業に必要な物はコンクリートドリルだけでは無いので必要な道具をしっかり揃えて準備する必要があります。

またコンクリートなどの穴あけには危険な事もあるので作業時の安全確認も必須となります。


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