「ネジ穴がダメになってしまった……」
そんなときの救世主が「ヘリサート」です。
でも、いざ使おうと思うと「種類が色々あってどれを選べばいいか分からない」という方も多いのでは?
この記事では、現場やDIYでよく使われるヘリサートの種類とその特徴を、初心者にも分かりやすく解説します!
ヘリサートって何?
• ネジ穴の補修・補強に使う金属製のコイル状インサート
• アルミや樹脂など、柔らかい素材にネジ山をつくるときにも有効
• 元のサイズより強いネジ山ができる
ヘリサートの主な種類

フリーランニングタイプ(ノーマルタイプ)
• 一番基本的なタイプ
• 通常のネジと同じ感覚で使える
• トルクが一定でスムーズな締め付けが可能
• DIY用途ではこれで十分なことが多い

ロックタイプ(スクリューロック)
• インサートの一部に変形加工がされており、ネジをロックする力がある
• 振動による緩みを防止したい場合に便利
• 自動車、航空機、バイクのパーツなどに多く使われる
• 締め付け時に少しトルクが重く感じるのが特徴
挿入工具の違いによる分類

• 手動工具(簡易なDIYや少量使用向け)

• 電動工具対応のもの(量が多いなど作業効率が必要な現場向け)
材質と表面処理の違い
材質 | 特徴 | 用途例 |
ステンレス | 耐食性◎、汎用性高い | ほとんどの用途に使える |
インコネル | 耐熱・耐腐食性に優れる | 航空機や高温環境 |
表面処理(ニッケルメッキなど) | 摩耗性や耐久性アップ | 過酷な条件下 |
用途別おすすめタイプ
用途 | おすすめの種類 |
ネジ穴の単純な補修(DIY) | フリーランニング |
振動のある部分の補修(バイク・自動車) | ロックタイプ(スクリューロック) |
高温や高荷重がかかる部品 | インコネル製+ロックタイプ |
現場作業・量産向け | 電動工具対応インサートセット |
作業内容によって、選ぶ種類を間違えないことがポイントです。
初めて使う人へのアドバイス
• 最初はセット(ドリル+タップ+挿入工具+ヘリサート)が便利
• ネジサイズとピッチを必ず確認する
• 補修後は締め過ぎ注意!(再度ネジ山をダメにしないため)
まとめ
ヘリサートは、ネジ穴を「再生」するだけでなく、もとの強度以上にすることも可能な便利な工具です。
種類をしっかり選べば、失敗なく、長く使えるネジ補修ができます。
最初はフリーランニングタイプから始めて、慣れてきたらロックタイプなども使ってみましょう!
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