物流パレットの種類・材質・サイズ・用途別まとめ

パレット 物流

物流現場で欠かせない「パレット」は、効率的な荷物の運搬・保管を実現する重要なアイテムです。

これからパレットの導入を検討している方、選び方に迷っている方へ向けて材質・サイズ・用途別に物流パレットの種類をわかりやすくまとめます。


1.パレットとは?

2.材質別パレットの種類

・ 木製パレット

・ プラスチックパレット

・ 金属製パレット

・紙製パレット

3. 形状による種類

4.サイズ別パレット規格

5.用途別おすすめパレット

6.パレット選びのポイント

7.まとめ

パレットとは?

パレットは、フォークリフトやハンドリフトで荷物を運ぶための荷台です。倉庫や輸送の効率化、省人化、標準化を図る上で不可欠なアイテムとして、多くの業界で使用されています。

材質別パレットの種類

木製パレット
・特徴:最も一般的で価格が安く、修理、リサイクルが可能、荷重にも強い
・デメリット:湿気・虫害に弱く、ささくれ・カビの発生がある、釘での怪我の危険あり
・用途:国内輸送、倉庫内の一時保管などに最適


プラスチックパレット
・特徴:軽量で耐水・耐薬品性に優れる、清掃も容易で衛生的、リサイクルも可能
・デメリット:価格が高め、重荷重には注意、損傷時は修理が難しい
・用途:食品・医薬品業界、クリーンルーム、輸出用など




金属製パレット
・特徴:耐久性・耐荷重性が非常に高い、長寿命、火気にも強い
・デメリット:重く、コストが高い、加工もしづらい
・用途:重量物の輸送、大型設備の保管、特殊環境用など




紙製パレット(段ボールパレット)
・特徴:非常に軽量、リサイクル可能、輸出向けに最適
・デメリット:耐水性に乏しく、耐久性も低め、荷重の制限もある
・用途:航空輸送、単回使用の輸出、使い捨ての用途




複合材パレット(櫢脂+金属等)
・特徴:機能面と耐久面のバランスが高い、カスタマイズも可能
・デメリット:コストが高い、廃棄、分別が大変
・用途:特殊用途、高級品輸送、長期利用目的など

 形状による種類

片面使用型パレット(片面二方差しなど)
表面の形状と裏面の形状が違うパレット
表面は平らになっていて裏面は隙間が空いている為、軽量で安価

両面使用型パレット(上下どちらも使える)
裏表どちらも形状、強度が同じパレット
裏面も平らな為、段積みがしやすい

四方差しパレット
フォークリフトの差し込み口が4方向にある

二方差しパレット
差し込み口が2方向だけ

サイズ別パレット規格(代表例)

JIS規格パレット
規格サイズ:1100×1100
日本国内の標準サイズ


ユーロパレット
規格サイズ: 1200×800
欧州規格、国際輸送向け


ISOパレット
規格サイズ: 1200×1000
国際標準規格

北米規格
規格サイズ: 1219×1016
アメリカ・カナダ向け


ハーフパレット
規格サイズ: 800×600
小規模・省スペース用

用途別おすすめパレット

国内倉庫保管
•木製(コストパフォーマンス重視)

衛生管理が必要な現場
•プラスチック製(洗浄が可能で清潔)

重量物の保管
•金属製(耐久性・耐荷重性が抜群)

輸出・ワンウェイ
•紙製またはプラスチック製(軽量・燻蒸不要など)

パレット選びのポイント

・取り扱う荷物の重量
軽量物か重量物か(荷物の大きさ)

・輸送手段
国内のみでの使用なのか国際輸送はあるのか流通エリアの確認


・保管環境
屋内、屋外どちらでの使用か、湿気の影響や衛生環境などの確認


・コストと耐用年数のバランス
使用回数が少なく安価な物で良いのか、常に使用する為、耐久性が高い物を選ぶのか


・衛生管理要件の有無
清掃が可能でゴミが出ない物が必要なのか


•パレット回収の有無(ワンウェイ or リターナブル)
一回のみの使い捨てで良いのか、再利用の必要があるのか


•対応する機材(フォークリフト、ハンドリフトなど)
対応する機材での運搬が可能かどうか

まとめ

物流パレットには様々な種類があり、材質・サイズ・用途に応じて適切なものを選ぶことが重要です。現場のニーズや予算を考慮しながら、最適なパレットを導入することで、物流の効率化やコスト削減につながります。

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