なぜ銅管を正しく曲げる必要があるのか
冷媒管や給湯管など、設備工事でよく使われる「銅管」。これを正しく曲げるにはコツが必要です。
無理な曲げ方をすると、管が潰れたり、シワが入って流体の流れが悪くなったり、最悪の場合は折れてしまうことも。
そうしたトラブルを防ぐには、「適した工具」を使うことが大切です。
銅管を曲げる3つの方法
銅管を曲げる方法は主に3つあります。管のサイズや用途によって使い分けましょう。
① 手で曲げる方法(小径・短尺の場合)
細くて柔らかい銅管なら、手の力だけでもある程度は曲げられます。ただし、潰れたり折れたりしやすく、正確な角度を出すのが難しいため、あまりおすすめはできません。
② ベンダーを使う方法(定番)
最もポピュラーなのが「チューブベンダー(パイプベンダー)」を使う方法です。
R形状に沿って均一な曲げができ、仕上がりもキレイ。初心者でも失敗が少なく、現場でもよく使われています。
③ スプリングを使う方法(簡易的)
銅管の内側または外側に「曲げスプリング」を差し込み、手で曲げる方法です。
安価で手軽に使えるためDIYや狭い場所での作業にも便利。
ただし、太めの管には向きません。
各工具の特徴とメリット・デメリット
工具名 | メリット | デメリット |
チューブベンダー | 曲げ角度が正確で仕上がりがキレイ | 若干重く、スペースが必要 |
曲げスプリング | 安価でコンパクト、初心者でも扱いやすい | 太い銅管には不向き |
手曲げ(素手) | 道具不要、最も簡単 | 潰れやすく再現性が低い |
失敗しない銅管曲げのコツ
• ゆっくり力をかけること:急な力を加えるとシワや潰れの原因になります。
• 適正な曲げ半径を守る:銅管のサイズごとに「最小曲げ半径」があります。
• 加熱しない(基本):軟質銅管は常温で曲げられます。加熱すると強度が落ちることがあります。
初心者におすすめの工具紹介
▼チューブベンダー(手動タイプ)
TASCO(タスコ) ミニチューブベンダー
• 小回りが利き、冷媒管にも対応
RIDGID(リジッド) チューブベンダー
• 頑丈で長持ち。信頼性◎
▼曲げスプリング
SK11 銅管用ベンダースプリングセット
• 簡単にあらゆる角度に曲げられて便利
• DIYや狭所作業にぴったり
まとめ
銅管をきれいに曲げるためには、適した工具選びと正しい使い方が重要です。
まずは「チューブベンダー」や「曲げスプリング」といった基本的な工具から使い始めてみましょう。
少し慣れれば、誰でもスムーズに作業できるようになりますよ!
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