はじめに
断熱材は快適な住まい・作業空間づくりに欠かせない物です。
ただしどんな断熱材がいいかと言われても、種類が多くて選ぶのが難しいと思います。
本記事では用途に合わせた断熱材の選び方とおすすめ製品を紹介したいと思います
断熱材の役割とは?
• 断熱=熱の出入りを抑える
• 夏は涼しく、冬は暖かく保つ
• 省エネ・結露防止・音の遮断などの効果もある
断熱材を使用する事により
冷暖房効率が上がって光熱費も削減できます。
さらに、結露防止や防音効果もあり、住環境の快適さに直結します。
断熱材の主な種類と特徴
種類 | 特徴 | 用途例 | メリット | デメリット |
グラスウール | ガラス繊維製 | 壁・天井・床 | 安価、施工しやすい | 湿気に弱い、 チクチクする |
ロックウール | 岩石から作られる | 防火性能も欲しい 場所 | 耐火性・吸音性に 優れる | 少し高価 |
ポリスチレンフォーム(EPS、XPS) | 発泡スチロール系 | 床下・外壁 | 防水性◎、加工しやすい | 高温に弱い |
ウレタンフォーム | 発泡ウレタン | 壁・天井(吹付け) | 高断熱、隙間なし | 専用機材が必要、 価格高め |
セルロースファイバー | 古紙を利用 | エコ住宅 | 吸音・調湿・防虫性あり | 専門施工が必要 |
用途別の選び方
■ 壁に使いたい場合
グラスウールが主流
コスト重視で自分で貼るならこれ。施工しやすく、入手が容易。
気密性を高めたいならウレタン吹き付け。
施工業者向けだが、断熱性能は非常に高い。
→ 価格重視ならグラスウール、気密重視ならウレタン
■ 床下に使いたい場合
ポリスチレンフォーム(XPS)が定番
水に強くて硬いので、床下や基礎の断熱に最適。耐圧性もある。
■ 天井裏に使いたい場合
天井裏に敷くだけならグラスウール
調湿や吸音も考えるならセルロースファイバー。
→ 施工性と予算で選択
■ 音も気になる場所
ロックウールを検討
防音性に優れており、スタジオやホームシアターなどにも使用されます。
DIYユーザーにおすすめの断熱材3選
1. マグ・イゾベール グラスウール断熱材 10K(24K)
→ カッターで簡単に切れる、価格も手頃。24Kは密度が高く、断熱効果も◎。
2. スタイロフォーム(デュポン・スタイロ)
→ 床下断熱におすすめ。
水に強く、カッターで切れるのでDIYにも向いています。押しピンも効くので、仮止めにも便利。
3. ヘンケル ウレタンスプレー(簡易スプレータイプ)
→ 吹付けタイプのウレタンフォーム。
ノズル付きで、隙間埋めや小面積の補修に最適。細かい場所に断熱材を詰めたいときに重宝します。
選ぶ際の注意点
• 防火性能が必要な場所か?
ガレージやボイラー室などは要チェック
• 湿気が多い場所か?
床下・浴室周りは防湿対策が必要
• 施工性と安全性
グラスウールやロックウールは防塵マスク・手袋が必須
• 厚み(断熱性能)と空間のバランス
厚すぎると施工しづらいので、スペースとのバランスが重要
まとめ
断熱材は「場所」と「目的」で選ぶのがポイント
• 壁や天井にはグラスウールやウレタンフォーム
• 床下にはポリスチレンフォーム
• 音や火に強くしたいならロックウール
• エコ・調湿性を求めるならセルロースファイバー
無理に高価なものを使わず、適材適所が大事
DIYの場合は取り扱いやすさも要チェック
コメント